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[3M10] 赤城大沼における放射性セシウムの動態解明
(1)湖水中の放射性セシウムの溶存態と懸濁態の季節変動
キーワード:赤城大沼、湖水、放射性セシウム、溶存態と懸濁態、再溶出
群馬県赤城大沼では、東京電力㈱福島第一原子力発電所事故により、ワカサギから当時の食品規制値500 Bq/kgを超える640 Bq/kgの個体が検出された。現在は、ワカサギの放射性セシウム濃度は基準値を下回る値まで減衰しているが、2015年以降、減衰が下げ止まっている。湖水の放射性セシウムも同様の下げ止まりを呈しており、その原因究明が課題となっている。本発表では表層0m、8m、15m湖水中の溶存態、懸濁態に含まれている放射性セシウムの季節変動を2012年から2016年のデータをもとに詳細に分析した。その結果、表層0mでは放射性セシウムが溶存態に比べ懸濁態に多く存在することが確認でき、下げ止まりに何らかの影響を与えていると考えられる。また、15mの湖底近くでは、全循環期前の10月ごろに溶存態セシウムの増加が観察された。このことは、底質からの溶出の可能性が示唆された。群馬県赤城大沼では、東京電力㈱福島第一原子力発電所事故により、ワカサギから当時の食品規制値500 Bq/kgを超える640 Bq/kgの個体が検出された。現在は、ワカサギの放射性セシウム濃度は基準値を下回る値まで減衰しているが、2015年以降、減衰が下げ止まっている。湖水の放射性セシウムも同様の下げ止まりを呈しており、その原因究明が課題となっている。本発表では表層0m、8m、15m湖水中の溶存態、懸濁態に含まれている放射性セシウムの季節変動を2012年から2016年のデータをもとに詳細に分析した。その結果、表層0mでは放射性セシウムが溶存態に比べ懸濁態に多く存在することが確認でき、下げ止まりに何らかの影響を与えていると考えられる。また、15mの湖底近くでは、全循環期前の10月ごろに溶存態セシウムの増加が観察された。このことは、底質からの溶出の可能性が示唆された。