[2E15-19] ハイエントロピー合金

[2E19] 鉄系ハイエントロピー合金の特性評価

*若井 栄一¹、柴山 環樹²、能登 裕之³、涌井 隆¹ (1. 原子力機構、2. 北大、3. 核融合研)

キーワード：ハイエントロピー合金、鉄系材料、透過型電子顕微鏡、強度特性

本研究では、原子炉や核融合炉及び、高エネルギー加速器標的等の新機能材料への適用を目指し、低放射化性の元素（NiとCoを含まない）からなる鉄系ハイエントロピー合金(Fe-Mn-V-Cr-Al-C)を高周波溶解法によって試作を行い、その基本特性を評価した。本研究の評価では、X線回折法で結晶構造解析を行い、STEM(TEM)+EDSによって微細組織の観察、結晶構造の解析、元素分布の解析を行いつつ、微分位相コントラストSTEM法によってその物質の磁区構造を調べた。また、硬さ測定と引張り特性で強度試験を実施した。講演では、これらの実験結果とその物質が持つ基本特性の評価内容を報告する。