2022年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2H01-03] F82H鋼

2022年9月8日(木) 09:30 〜 10:20 H会場 (E1棟3F 33番教室)

座長:小栁津 誠(QST)

10:00 〜 10:15

[2H03] 不活性ガス環境下における固体増殖材と低放射化フェライト鋼のフレッチング腐食挙動に関する研究

*正木 晴也1、近藤 正聡1、金 宰煥2、中道 勝2、安堂 正己2、黄 泰現2、杉本 有隆2 (1. 東工大、2. QST)

キーワード:核融合、フレッチング腐食、ブランケット、固体増殖材、低放射化フェライト鋼

核融合炉の固体増殖ブランケットにおいて、トリチウム増殖材微小球と低放射化フェライト鋼F82H製の冷却管の間で、冷却水の流動に伴う振動のためにフレッチング腐食が発生する可能性がある。本研究の目的は固体増殖ブランケット模擬環境下におけるフレッチング腐食挙動を明らかにすることである。エマルジョン法によって作成されたLi添加型チタン酸リチウム(Li2.15TiO3)の微小球と、低放射化フェライト鋼F82H試験片のフレッチング試験を最大573 Kのアルゴン環境下で実施した。573 Kで実施した試験では、室温の試験に比べて、アルゴン環境中に僅かに含まれる酸素(1 vol%)による試験片表面の酸化によって、微小球の摩耗が抑制された。