2022年秋の大会

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一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-1 原子炉機器,輸送容器・貯蔵設備の設計と製造

[2K06-09] 原子炉機器,輸送容器の設計と製造

2022年9月8日(木) 14:45 〜 15:50 K会場 (E1棟4F 43番教室)

座長:松永 純治(GNF-J)

14:45 〜 15:00

[2K06] AM技術を用いたCo基合金弁座の特性評価

*種村 翔太1、川中 啓嗣2、黒﨑 通明1、久保田 亮1、小野寺 賢司1、平澤 大助1 (1. 日立GE、2. 日立)

キーワード:弁座、Co基合金、付加製造、指向性エネルギー堆積法

原子力発電所に設置される弁の弁座は,Co基合金の硬化盛金を適用しているが,高温高圧の使用環境でエロージョン,コロージョン,溶接残留応力に起因する摩耗,割れ,腐食に伴いCoが溶出し,原子炉内で放射化した60Coの発生原因となることから,Co基合金弁座の耐食性の改善を目的に,付加製造技術の実機弁座への適用を検討した。主要な材料特性の評価,600Aの電動仕切弁を用いた実証試験による性能評価を実施した。 材料特性の評価では,従来弁座と比較して,高温水腐食試験では浸食深さは1/10以下,破壊靭性試験では平面ひずみ破壊靭性KICは約3倍,割れ発生ポテンシャルは約1/10となり,従来弁座より優れることを確認した。実証試験では,288℃飽和蒸気差圧環境で100回作動後もシート面に有意な傷はなく,弁座漏えい量は許容漏えい量以下となり,従来弁座と同等の性能であることを確認し,実機適用の見込みを得た。