2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器(医療用を含む)・放射光・レーザー

[2N01-06] 加速器・レーザーとその応用

2022年9月8日(木) 10:15 〜 11:55 N会場 (E2棟1F 102番教室)

座長:大垣 英明(京大)

10:45 〜 11:00

[2N03] 中高エネルギー領域FFA-ERIT方式蓄積リングの基本設計に関する研究

*髙松 恒輝1、池田 伸夫1、有馬 秀彦1、米村 裕次郎1、足立 恭介1、石橋 一心1、堂本 剛秀1、森 義治2 (1. 九州大学、2. 京都大学)

キーワード:FFA-ERIT蓄積リング、加速器中性子源

医療、中性子科学、原子核物理等の分野において、加速器中性子源の需要が高まっている。大強度の中性子を得る方法として、高いビーム蓄積性能を持つFFA加速器を用い、標的照射時に失ったビームのエネルギーを高周波加速によって回復して標的にビームを繰り返し照射するエミッタンス回復内部標的方式(ERIT)方式が提唱され、低エネルギー領域においては11 MeV FFA-ERIT蓄積リングによって原理検証がなされた。一方、蓄積ビームのエネルギーを中高エネルギー領域に上げることによりビーム強度当たりの中性子生成量の増加が期待されており、基礎研究が進められている。本発表では、中高エネルギー領域のERIT方式の光学系と内部標的について、線形近似法による安定領域の評価、および中高エネルギー領域FFA-ERIT方式の中性子生成効率について報告する。