2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[3D08-11] 分析技術2

2022年9月9日(金) 14:45 〜 15:55 D会場 (E1棟2F 23番教室)

座長:佐々木 祐二(JAEA)

15:30 〜 15:45

[3D11] 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋内スミヤ試料の核種分析

*垣内 一雄1、島田 亜佐子1、大平 早希1、飯田 芳久1 (1. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所、2号機原子炉建屋、核種分析、スミヤ試料

原子力規制庁が実施した現地調査において採取した2号機原子炉建屋内スミヤ試料(1~5階の壁、床、階段裏の合計14試料)について核種分析を実施した。分析は、各スミヤ試料についてイメージングプレートによる汚染分布の確認及びGe半導体検出器を用いたガンマ線核種分析、一部のスミヤ試料については酸分解して溶解した後、化学分離を実施し、Sr-90、Tc-99、Mo同位体、アルファ線放出核種(U同位体、Pu同位体及びAm-241)を定量した。Cs-137に対するモル比で整理した結果、原子炉建屋5階のTc-99及びMo同位体のモル比は、下層階(4階及び1階)と比較して高い傾向を示し、その傾向はアルファ線放出核種も同様であり、5階と下層階において核種の移行挙動が異なることが示唆された。