2022年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3H07-10] ダイバータ材料熱負荷試験

2022年9月9日(金) 11:00 〜 12:00 H会場 (E1棟3F 33番教室)

座長:長谷川 晃(東北大)

11:45 〜 12:00

[3H10] タングステン材料の負水素イオンビームによる多重照射試験

(3)多重照射による材料損傷の観察

*徳永 和俊1、野見山 有希乃1、福田 誠2、江里 幸一郎2、平野 耕一郎3 (1. 九州大学、2. 量子科学技術研究開発機構、3. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:タングステン、圧延材、繰り返し熱負荷、表面損傷

本研究では、負水素イオンビームによる多重照射(3MeV,5Hz)されたタングステンの損傷観察を行い、繰り返し短パルス熱負荷の影響を調べた。表面が圧延方向に垂直の試料では、照射領域に格子状のき裂が発生する。一方、表面が圧延方向に平行な試料では、楕円状のき裂が一面に発生し、粒界配向によりき裂形成の様式が異なることがわかった。また、き裂に囲まれた中心部は、繰り返し短パルス熱負荷時の塑性変形により発生したと考えられる凹凸部が観察される。さらに、熱負荷が大きい場合、その凸部が突起状に溶融凝固すると共に、周辺には深いき裂が形成され、深いき裂の間に突起が林立する特異な現象が見られる。