2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[1D17-19] 医用RI生成3

2022年3月16日(水) 16:40 〜 17:30 D会場

座長:大泉 昭人 (JAEA)

16:40 〜 16:55

[1D17] 冷却材に軽水/重水を用いた低減速炉によるAc-225の生成量評価

*福本 竜也1、高木 直行1 (1. 東京都市大学)

キーワード:低減速炉、アクチニウム225、軽水、重水

年、病巣の内部からα線を照射し、がん細胞を死滅させる「α線源内用療法」と呼ばれる治療法が期待されている。その中でも、Ac-225は様々ながんへの有効性が確認されているが、現在、供給されているAc-225は米露にて核兵器材料として生成されたU-233の崩壊により生成されているものしかないため、全世界における供給量は年間60GBq程度にとどまっている。Ac-225の生成には、非弾性散乱がなくMeV領域の中性子を減速させにくい水冷却低減速炉の中性子スペクトルが有効と考えられる。本研究は低減速炉の燃料集合体中心部にTh-230もしくはRa-226を装荷し、Ac-225の親核種となるTh-229とRa-225の生成量を評価した。また、冷却材に軽水と重水を用いて、両者の生成量を比較した。