2022年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1G09-13] SA解析

2022年3月16日(水) 14:45 〜 16:15 G会場

座長:西岡 佳朗 (東芝ESS)

15:15 〜 15:30

[1G11] 過酷事故時の原子炉格納容器・原子炉建屋の安全性解析コードBAROCの開発

(1)3次元熱流動解析技術

*三橋 利玄1、高橋 淳郎1、大西 史倫1、浜野 明千宏1、波田地 洋隆1、小池 秀耀1、内藤 正則1 (1. アドバンスソフト株式会社)

キーワード:BAROC、3次元圧縮性流体解析、陰解法、エネルギー保存式を基にした圧力Poisson方程式、ECBA法、多成分ガス、水素挙動、水蒸気凝縮、過酷事故

過酷事故時における原子炉格納容器および原子炉建屋内3次元圧縮性流体解析コードBAROCを開発した。BAROCコードは陰解法による3次元圧縮性流体解析機能の他、水素を含む多成分ガス挙動解析機能、水蒸気凝縮解析機能、セシウム挙動解析機能などを有している。多成分ガスに対する圧縮性流体解析をSIMPLE法系列の解法より効率良く計算できるように、新たな陰解法として圧力Poisson方程式をエネルギー保存式に基づいて組み立て圧力、流速、エネルギーが強く結びついた解法(ECBA法と呼ぶ)を独自に開発し、BAROCコードに実装した。開発したBAROCコードを用いて基本的な検証解析を実施し、ECBA法の妥当性、適用性を確認した。本報告ではECBA法の解析手法とBAROCコードによる基本的な検証解析について紹介する。