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[1H13] 福島第一原子力発電所近傍の土壌を用いた廃棄物中のインベントリ評価
キーワード:放射性核種のインベントリ、濃度プロファイル、1F近傍の土壌
福島第一原子力発電所(1F)事故によって拡散されたCs以外の核種濃度については、特定原子力施設外の環境中においては非常に薄く、Puなどの濃度は過去の核実験によるフォールアウト程度であることが確認されている。一方、土壌中の放射性核種の分布状況から事故由来の核種が評価できることが明らかになっている。このことから、土壌中のPuなどの超ウラン元素やSr, Csなどの核分裂生成物濃度を測定し1F由来の核種濃度を把握することにより、土壌中のインベントリ評価が期待できる。本研究では、1F南側に位置する特定原子力施設外における土壌をスクレーパープレートにより1cm毎に15cm程度の深さまで採取しγ線測定によりCs-134と137、β線測定によりSr-9、α線測定によりPu-238, Pu-239+240, Am-241, Cm-244の濃度を求めた。得られた核種のプロファイルから事故当時に表面に沈着した核種濃度に換算し、インベントリ評価を行った。