2022年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2A01-04] 核データ測定1

2022年3月17日(木) 09:30 〜 10:35 A会場

座長:原田 正英 (JAEA)

09:45 〜 10:00

[2A02] パラジウム107の中性子捕獲断面積の共鳴領域測定

*中野 秀仁1、片渕 竜也1、Gerard Rovira2、児玉 有1、寺田 和司3、木村 敦2、中村 詔司2、遠藤 駿典2 (1. 東工大、2. JAEA、3. 京⼤)

キーワード:パラジウム-107、中性子捕獲反応断面積、核データ、J-PARC、長寿命核分裂生成物

放射性廃棄物に含まれる長寿命核分裂生成物(LLFPs)の蓄積が問題となっている。核変換技術によりLLFPsを短寿命化・無害化する研究が現在行われており、高レベル放射性廃棄物の削減に期待されている。核変換システムの設計には高い精度の中性子入射核反応データが必要不可欠である。パラジウム107も重要な核分裂生成物の一つであり、高精度中性子捕獲断面積が必要とされている。しかしながら数件しか測定データとして報告されておらず、また測定された中性子エネルギー領域も限られている。そこで広いエネルギー領域での捕獲断面積測定が必要とされている。本発表では背景、実験、共鳴解析について発表する。