2022年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2F14-16] 環境放射能

2022年3月17日(木) 16:15 〜 17:15 F会場

座長:砂川 武義 (福井工大)

16:45 〜 17:00

[2F16] 湿式ボールミル法を用いた粘土鉱物のセシウム吸着サイトの構造破壊とそのイオン脱離

*金田 結依1,2、小林 徹1、松村 大樹1、辻 卓也1、本田 充紀1、横山 啓一1、矢板 毅1,2 (1. JAEA、2. 神戸大)

キーワード:セシウム、湿式ボールミル、粘土鉱物、XAFS

福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性セシウムは土壌中の2:1型粘土鉱物に収着し、特異吸着的にセシウムを強く捕捉するサイトにより、脱離が非常に困難である。本研究では、福島県の土壌にも多く含まれる2:1型粘土鉱物である風化黒雲母を対象とし、ボールミルを用いた物理粉砕と、簡単な化学処理を組み合わせることにより、鉱物表面や層間の特異なサイト等に収着したセシウムを脱離させることを検討した。また、ボールミル処理前後の風化黒雲母のセシウム収着状態をXAFS測定により観察を試みたので、その結果について報告する。