2022年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 404-1 核不拡散・保障措置・核セキュリティ技術

[2G01-05] 核不拡散・核セキュリティ

2022年3月17日(木) 14:45 〜 16:15 G会場

座長:韓 治暎 (東工大)

14:45 〜 15:00

[2G01] アクチノイド単離が困難なTRU燃料を用いた加速器駆動システムの核特性と核不拡散性

山口 紗希1、大泉 昭人1、*相楽 洋1 (1. 東京工業大学)

キーワード:加速器駆動システム、事故耐性燃料、核特性、核不拡散性

加速器駆動システム(Accelerator-driven System; ADS)は、高濃度超ウラン(TRU)燃料および膨大な核破砕中性子源を用いることから、通常の原子力施設とは異なる核不拡散上の措置が求められる。本研究では、核不拡散性の向上が期待されるアクチノイド単離が困難なTRUシリサイド燃料および高ランタノイド含有窒化物燃料を用い、ADSの核特性および核不拡散性を明らかにすることを目的とした。ADSの核特性解析では、高エネルギー陽子による核破砕中性子源計算にPHITSを用い、未臨界炉心出力一定となるように外部中性子源強度を変動させた固定源炉心燃焼計算にSerpent2を用いた。また、設計情報検認および経路解析等を通じたADS施設の不正使用を含めたADS固有の保障措置アプローチを検討した。TRUシリサイド燃料と高ランタノイド含有窒化物燃料の核特性および不正利用価値を評価し、燃焼期間中の未臨界度が所定の変動幅に収まった燃焼が可能であること、TRU燃料の核不拡散性を向上させることを明らかにした。