2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2J01-04] 腐食・拡散

2022年3月17日(木) 10:45 〜 12:00 J会場

座長:中村 勤也 (電中研)

11:30 〜 11:45

[2J04] 温度勾配下におけるジルコニウム中の炭素分布に及ぼす溶存酸素の影響

*大塚 哲平1、桜木 智史2 (1. 近大、2. 原環センター)

キーワード:ジルコニウム、炭素、酸素、拡散、熱拡散

TRU廃棄物(ハル等廃棄体)として、使用済みジルコニウム合金被覆管を圧縮固化することが検討されている。地層処分の観点から、被覆管中の放射性炭素の初期分布を明らかにすることは重要である。ジルコニウム中に生成した放射性炭素は温度勾配駆動の拡散により被覆管軸方向および径方向に分布すると考えられる。また、被覆管表面には酸化膜や高濃度酸素領域が偏在している。本研究では、ジルコニウム中の炭素や酸素、水素や窒素などの熱輸送係数データを整理するとともに、酸素溶解ジルコニウム中の炭素拡散係数を実験的に調べることにより、温度勾配下におけるジルコニウム中の炭素分布挙動およびこれに及ぼす溶解酸素の影響を評価した。