2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2K14-18] 吸着・分離3

2022年3月17日(木) 16:15 〜 17:45 K会場

座長:山村 朝雄 (京大)

16:45 〜 17:00

[2K16] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究

(97)抽出クロマトグラフィによるMA分離性能向上に向けた吸着材最適化の研究

*神長 大祐1、吾郷 友宏1、福元 博基1、宮崎 康典2、佐野 雄一2、竹内 正行2 (1. 茨城大、2. JAEA)

キーワード:マイナーアクチノイド回収技術、抽出クロマトグラフィ、多孔性シリカ担持型吸着材、TEHDGA

原子炉内で生成するマイナーアクチノイド(MA)を分離する再処理技術の確立は放射性廃棄物の減容化における重要な課題である。我々は、TEHGDA含浸吸着材を利用する抽出クロマトグラフィ法に着目し、その基材であるスチレン-ジビニルベンゼン共重合体(St-DVB)を塗布した多孔質シリカ粒子(SiO2-P)の調製方法とSt-DVB被覆量がイオンの吸着速度に及ぼす影響を明らかにした。例えば、模擬MAのEu(Ⅲ)イオンに対する吸着能として、シリカ粒子に反応試薬を事前に添着した複合体を重合・調製したSiO2-P(事前添着形式)がEu(Ⅲ)イオンを効率よく吸着することを見出している。本研究では、事前添着形式で調製したSiO2-Pに対するTEHGDAの含浸重量をパラメータとして、Eu(Ⅲ)イオンとの吸着能や吸着速度について調べたので報告する。