2022年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[3G01-05] リスク評価手法

2022年3月18日(金) 09:30 〜 11:00 G会場

座長:井手 善広 (アドバンスソフト)

09:30 〜 09:45

[3G01] 原子力防災計画の俯瞰的・統合的な最適化を支援するリスク評価手法の構築

その1:全体計画

*牟田 仁1、大鳥 靖樹1、福江 さくら1、山岸 昇平2、高田 毅士3、西田 明美3、肥田 剛典4、馬淵 倉一2、田向 剛2 (1. 東京都市大学、2. 伊藤忠テクノソリューションズ、3. 日本原子力研究開発機構、4. 茨城大学)

キーワード:原子力防災計画、避難計画、リスク評価、最適化

本研究は,原子力発電所外のインフラ,周辺環境における地震影響及びシビアアクシデントによる放射線物質の放出状況に基づき,一般公衆の避難におけるリスク源を明らかにするリスク評価体系を開発,提供し,起こり得るシナリオ,発生頻度,影響度合いを提示することで,より安全な原子力防災計画の構築に資することを目的とする.具体的には,① 地震による原子力発電所,インフラ,周辺環境への影響評価モデル及び代表的な放射性物質の環境放出シナリオをベースとした地震起因の動的事故シナリオ評価モデルの開発,② 住民避難リスク評価モデルの開発,住民行動シミュレータの構築及びこれらをベースとした住民避難エージェントモデルの開発,③ ①及び②の統合体系のリスク評価手法および評価体系の開発を行う.この手法により,原子力発電所周辺住民の避難におけるリスク源を明らかにすることで,周辺住民のリスクを最も効果的に低減できる避難計画を検討することが可能となり,避難計画を住民の安全確保の観点から最適化できるようになることが可能となる.