2022年春の年会

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一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[3I01-03] 分離挙動

2022年3月18日(金) 09:50 〜 10:45 I会場

座長:鷹尾 康一朗 (東工大)

10:20 〜 10:35

[3I03] イオン液体TOMAC/OMITf2Nとフルオラス抽出剤TBP-C4F9による溶媒抽出試験

混酸中Ce(IV)とFP主要元素の抽出挙動検討

*横内 優1、黒木 裕也1、砂川 凌摩1、稲津 敏行1、浅沼 徳子1 (1. 東海大学)

キーワード:OMITf2N、フルオラス溶媒、溶媒抽出、Ce(IV)

イオン液体は常温常圧の電解質媒体であり、金属錯体の高い溶解性をもつ。またフルオラス溶媒は構成分子が高度にフッ素化されており、化学反応性が低い特性をもつ。そこで我々は、イオン液体とフルオラス溶媒を核燃料再処理における抽出媒体として使用することを検討している。イオン液体は1-octyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide (OMITf2N)を使用し、第四級アンモニウム塩抽出剤のmethyltrioctylammonium chloride (TOMAC)を希釈したものを用意した。またフルオラス溶媒はFluorinertTMFC-72を使用し、リン酸トリブチル(TBP)をフルオラス化した抽出剤TBP-C4F9 ([CF3(CF2)3(CH2)3O]3PO)を希釈したものを用意した。これまでに、Th(IV)の模擬元素としてCe(IV)を使用し、硝酸水溶液中の分配挙動などについて報告した。本研究では使用済みトリウム燃料の溶解液を想定し、フッ化ナトリウム含有硝酸水溶液からCe(IV)と核分裂生成物の主要元素の分配挙動についてデータを取得するとともに、再処理への適用性について議論し報告する。