2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1E01-03] 収着分離1

2023年9月6日(水) 10:15 〜 11:05 E会場 (オークマ工学機械工学館1F オークマホール)

座長:土方 孝敏(電中研)

10:15 〜 10:30

[1E01] ウラン吸脱着能を有する多孔性ポリシロキサンスポンジの創製と評価

*古市 惇朗1、井戸田 直和2、塚原 剛彦1,2 (1. 東工大物質理工、2. 東工大ZC研)

キーワード:放射性廃棄物処理、ウラン分離、PDMSスポンジ、グラフェン

福島第一原発の廃止措置に伴って、ウラン(U)やプルトニウム(Pu)が付着したコンクリート材料等が大量に発生することが想定されている。これら廃棄物の減容化を図るためには、簡便かつ高効率にU/Pu固着物を剥離・回収することができる新しい除染技術の開発が不可欠となる。本研究では、多孔性のポリジメチルシロキサン(PDMS)スポンジにU選択性官能基を有する酸化グラフェン(GO)を内包したGO-PDMSスポンジを創製し、そのU吸着性能の評価を行うことを目的とした。モノマー、架橋剤、クエン酸を含む溶液を焼成後、エタノールに浸漬させ、PDMSスポンジを作製した。U親和性を有するイミダゾール官能基(Im)をGO表面に固定化したGO-ImをPDMSスポンジ内に導入し、GO-Im/PDMSスポンジとした。作製したスポンジ及びGO-Im粉末を用いてウラニルイオン吸着試験を実施した。その結果、スポンジ及びGO-Im粉末は最大100 %の高いU吸着能を有することを見出した。また、U廃棄物の除染への適用可能性について検討した。