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[1F18] 福島第一原子力発電所の燃料デブリ取出しに向けたダスト飛散率データの整備
(13)非球形の切削ダストの飛散挙動解析手法の開発
キーワード:ダスト、飛散挙動、非球形モデル、シミュレーション、粒子法
ダストの飛散挙動はその形状に大きく依存するため、飛散挙動解析においても形状を考慮したモデルの構築が必要である。本研究では粒子追跡法をベースとし、MPS法の剛体モデルと同様に複数の粒子を結合してダスト形状を再現する非球形モデルを開発した。本手法を用いて様々な形状および密度を持つダストの静止空気中における終端速度を計算し、その結果から各ダストの空気動力学径をもとめることを可能とした。また、本手法を用いて本事業で実施した試験の再現解析を実施し、飛散ダストの形状および飛散挙動の測定結果を解析結果と比較し、本手法の妥当性を確認した。また、解析結果を分析して飛散挙動の詳細を明らかにすると共に、そこから得られた知見を試験結果に基づく飛散率評価にフィードバックして飛散率に含まれる不確かさの低減に寄与した。