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[1J08] 市街地の空間線量率の経時変化に対する人為的な影響
(1) シリーズ概要と現地観測により得られた環境回復傾向
キーワード:福島第一原子力発電所、市街地、空間線量率、Cs-137沈着量、人間活動
市街地の空間線量率は、居住区域で避難指示区域よりも速やかに減少することから、人間活動が空間線量率の低減を促すことが示唆されている。一方、人間活動には除染や交通に伴う道路の摩耗など様々な要因が含まれる。そのため、人間活動による空間線量率の低減効果は除染による影響を除き、従来のモニタリングデータを用いた解析では評価が困難である。本研究では、空間線量率の減少傾向に対する人間活動の影響を評価することを目的とし、現地観測とシミュレーションを併せた評価に加え、長期的に広域で取得されている空間線量率のモニタリングデータを用い、その変化傾向と人間活動の関係について解析を行ってきた。本発表では、本研究の概要に加え、現地観測により得られた空間線量率やCs-137沈着量の低減傾向について報告する。