2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1N08-13] 地震津波重畳

2023年9月6日(水) 14:45 〜 16:25 N会場 (工学部5号館2F 521)

座長:大鳥 靖樹(東京都市大)

15:30 〜 15:45

[1N11] 地震津波重畳PRA手法の開発

(4) フラジリティ評価のための津波シナリオの構築

*木原 直人1、松山 昌史1、中島 正人1、山木 滋2、菅野 剛3 (1. 電力中央研究所、2. シーマス、3. 東北電力)

キーワード:確率論的リスク評価、地震津波重畳PRA、確率論的津波ハザード評価、フラジリティ評価

本研究では、地震津波重畳PRAにおけるフラジリティ評価の実施に向けて、現実的応答の評価に用いられる津波シナリオを作成した。まず、PRAで対象とする津波高さのレンジを2 m間隔で区切り、津波シナリオを作成する津波高さ区間を設定した。次いで、平均ハザード曲線に対してハザード再分解を実施し、寄与度分析により各津波高さ区間で有意な寄与度の津波を特定した。波形が類似している津波をグループ化することで、津波シナリオ作成のために実施される数値解析に用いる津波の数を絞り込んだ。その後、これらの津波を対象に、地震発生に伴う水位上昇量を増大させた津波シナリオ用の波源モデルを作成し、敷地内遡上解析を実施し、津波高さ区間ごとに敷地内の浸水深,流速,運動量フラックス等の津波応答値のデータベースである津波シナリオを構築した。この津波シナリオを用いて、水密扉のフラジリティ評価に用いる現実的応答を評価した。