2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2A15-21] 圧力容器鋼

2023年9月7日(木) 16:10 〜 18:00 A会場 (IB電子情報館1F IB013)

座長:若井 栄一(JAEA)

17:10 〜 17:25

[2A19] 原子炉圧力容器の溶接継手熱影響部を対象とした靭性評価

*河 侑成1、下平 昌樹1、勝山 仁哉1 (1. JAEA)

キーワード:原子炉圧力容器、溶接継手熱影響部、破壊靭性、シャルピー衝撃特性

原子炉圧力容器の健全性評価では、母材、溶接金属及び溶接継手熱影響部(継手HAZ)から採取した監視試験片を用いて破壊試験を実施し、評価時期の破壊靭性を求めている。近年、海外の民間規格では、継手HAZが監視試験の対象部位から除外され、国内の民間規格においても海外の規格と同様に規程が見直される可能性がある。しかし、継手HAZは非均質な金属組織を呈することから、機械的特性も大きなばらつきを有すると指摘されている。監視試験片ではそのばらつきに係る分析が難しく、既往研究でも実機相当の継手HAZに対する十分な知見は得られていないことから、本研究では実機相当の条件で製作した継手HAZに対する靭性評価を行い、母材と比較した。継手HAZは、試験片を採取した位置によってシャルピー遷移温度と破壊靭性参照温度がそれぞれ異なるのの、いずれも母材に比べて靭性が良好であることを明らかにした。

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