2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2H06-09] 溶融塩炉2

2023年9月7日(木) 10:55 〜 12:00 H会場 (ES総合館2F ES022)

座長:嶋田 廉(MFBR)

11:10 〜 11:25

[2H07] 塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー研究(III)

(7) 塩化物共晶塩とNi基合金の照射後腐食試験による照射下共存性研究の試み

*竹林 大騎1、福元 謙一1 (1. 福井大)

キーワード:塩化物塩、イオン照射、照射欠陥、Ni基合金

溶融塩炉に使用される溶融塩には塩化物塩とフッ化物塩があるが,後者のみが実験炉に使用された.そのため,塩化物塩使用時の構造材との共存性や腐食挙動の研究が必要である. 本研究では,イオン照射を用いて反応初期過程における腐食への照射材中の照射欠陥の影響について、組織観察から調査して明らかにする目的で行った.Ni基合金のHastelloy-C276,Hastelloy-Nに対し,若狭湾エネルギー研究センターのタンデム加速器を用いて最大損傷量1.67dpa相当のHe1+イオンの照射を行った.NaCl-CaCl2-CeCl3(35-35-30mol%)の三元系共晶塩を使用し,600℃,10hの条件で反応試験を行った.FIBを用いて薄膜化した試料に対してTEM観察を行った.TEM観察により得た反応前の断面組織観察像より,試料内に照射欠陥が集中している領域が形成されていることが確認された.Hastelloy-Nの反応前と後の断面組織観察像を比較し,照射欠陥集合体は高温・溶融塩環境における腐食に影響は及ぼさないということが確認された.

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