2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2M13-15] 臨界実験装置整備

2023年9月7日(木) 16:10 〜 17:00 M会場 (ES総合館3F ES034)

座長:青木 繁明(三菱原子燃料)

16:25 〜 16:40

[2M14] 燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備

(13) 構造材の不均一な配置による臨界性評価のための実験炉心策定

*郡司 智1、荒木 祥平1、須山 賢也1 (1. JAEA)

キーワード:臨界実験、不均一性、STACY更新炉

近年、このような非均質不均一系を評価するための計算解析コードが複数整備されつつある。これらの解析コードの妥当性を検証するため、STACY更新炉ではコンクリート系及び鉄系の構造材模擬体を不均一に配置した実験炉心での臨界実験データ取得を目指している。一般的なコンクリート組成を用いた臨界実験の先行研究での成立性評価に対し、本研究では試作結果に基づくモルタル系の組成、アルミニウム被覆管を考慮し、STACY更新炉の初期の実験で使用可能な400本の現有燃料を用いる場合の成立性、実効増倍率の変化に対する水位変化量などを最新の核データであるJENDL-5を用いて評価した。燃料棒数を節約するため、外周部の中性子減速条件を最適減速に近づけ、試料の組成もより実験に近い条件とした計算により、先行研究と同じパターンの100回の配置変更による実効増倍率の差が約3ドルから約2ドルに小さくなることが確認された。