2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3N10-16] 核データ評価・検証

2023年9月8日(金) 14:45 〜 16:30 N会場 (工学部5号館2F 521)

座長:中山 梓介(JAEA)

16:15 〜 16:30

[3N16] 新規密封小線源治療用線源設計のための線源特性データベースの開発

*牧永 あや乃1、大津 秀暁1 (1. 理研)

キーワード:密封小線源治療、線源特性データベース

密封小線源治療に適した新規放射性核種の探索を目的とする。本治療法は、カプセルに密封された放射性核種を体内へ挿入する事により行う放射線治療の手法である。密封線源からの光子、電子、アルファ線が使用され、配置法、線源の挿入時間、線量率を制御する事で様々な疾患に適応される。線源を腫瘍近傍に直接配置する為に侵襲的である一方で、臓器の動きによる照射位置のずれを防ぎ、高線量率照射による生物学的効果は外照射に勝る事例も多い。現在、60Co, 90Sr, 106Ru, 125I, 137Cs, 192Ir, 198Au等の限られた核種のみが実用化され臨床現場で用いられている。一方、近年の加速器や測定技術、線源の密封容器製造技術、放射線管理体制を考慮した場合、線源核種の種類を充実させられる余地がある。本研究では、既存の原子核データライブラリに加え、RIBFで取得された原子核実験データをデータベース化し治療用線源特性データベースシステムを作成する。