2023年春の年会

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一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[1H06-10] アクチノイドの分離・回収

2023年3月13日(月) 14:45 〜 16:10 H会場 (13号館1F 1312)

座長:鈴木 達也(長岡技科大)

15:30 〜 15:45

[1H09] Am/Cm分離用抽出剤ADAAMを使ったバッチ式多段抽出試験

*佐々木 祐二1、金子 政志1、鈴木 英哉1、伴 康俊1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:Am、Cm、相互分離、ADAAM、溶媒抽出

原子力機構で開発した含窒素3座配位ジアミド抽出剤のADAAMは硝酸-ドデカン系で分離比およそ6という高いAm/Cm分離性を示した。マスキング剤を組み合わせてより高い分離性取得を目指したが、現在までに良好なマスキング剤を把握できていない。そこで、ADAAM単独でAm/Cm分離についてバッチ式多段抽出試験を試みた。本試験方法の有意点の一つとして、試料溶液量を少なく個人で簡便に実施できる。フィード液3段、洗浄9段、有機相11段の多段抽出によって、有機相中Am 96.47 %回収に対し、共存Cmを1.06 %に抑えることができた。一方、やや低い分離比のために最初アクチノイドを添加するフィード液は分離後数倍の廃液量に増える可能性がある。そこで、分離後廃液の濃縮についても検討する。