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[1H12] 放射性ガレキを対象とした129Iと36Clの分析手法の検討
キーワード:129I、36Cl、ICP-MS、LSC、固相抽出
福島第一原子力発電所(1F)の廃炉に伴い発生する放射性ガレキを対象とした129Iと36Clの分析手法を検討した。長半減期を持つ129I(半減期:1.57×107年)と36Cl(半減期:3.01×105年)は一般的に、それぞれ誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)と液体シンチレーション計数法(LSC)により定量され、測定手法に応じて目的核種を分離・精製する必要があることから、前処理が複雑となり長時間を要することがある。加えて、1Fから発生する多種多様な試料性状を持つ放射性ガレキに対して一律に適用可能な129Iと36Clの分析手法はこれまで報告されていない。そこで、本研究では、多様な放射性ガレキに対して適用可能な、合理的な129Iと36Clの分析手法を検討した。