2023年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2C01-06] 評価手法整備,親設炉の安全要件

2023年3月14日(火) 10:15 〜 11:55 C会場 (11号館2F 1106)

座長:村上 健太(東大)

11:30 〜 11:45

[2C06] 国内新設原子力発電所の安全要件とその成立可能性に関する研究

その2:国内新設原子力発電所の安全要件の提案

*山形 浩史1 (1. 国立大学法人長岡技術科学大学)

キーワード:原子力発電所、新設、安全要件

2022年になり岸田内閣総理大臣が議長を務めるGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議において原子力発電所新設の議論が始まった。原子力発電所の建設・運転には安全確保が大前提であることから、新設の議論においても先ず安全要件の議論が不可欠である。 また、アンケート調査では、単に「新たに建設する」とした質問に対し回答者は新規性・未知性を感じ不安が生じるという結果が得られている。このため、新設炉の安全要件の骨子を提案する。国内では革新炉と言われるものの開発が進んでいるが、既設炉を対象にした新規制基準の延長で考えられているため複雑かつバランスを欠いた設計となっている。新規制基準の背景にある安全確保の考え方に基づいて整理した新たな安全要件を作ることで、単純で信頼性と頑健性を備えた設計とすることが期待できる。