2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[2F05-07] 機械学習・高速炉リサイクル・FP有効活用

2023年3月14日(火) 11:05 〜 11:55 F会場 (12号館3F 1232)

座長:渡部 雅(JAEA)

11:35 〜 11:50

[2F07] 照射済燃料中における核分裂生成物の有効利用に関する研究

減圧加熱による白金族合金の挙動観察

*樽見 直樹1、山﨑 晃也1、大岩 祐毅1、松浦 治明1、鈴木 俊一2、佐藤 勇1 (1. 東京都市大、2. 東京大)

キーワード:核分裂生成物、触媒、白金族合金、冶金学、酸化蒸発

福島第一原子力発電所の燃料デブリは放射性物質を閉じ込める観点から、収納容器に密封する必要があるとされる。しかし、燃料デブリに含まれるコンクリート等の水分が放射線分解されることで水素が発生し、収納容器内圧が上昇すると予測されるため対策が必要である。一つの方法として、水素低減用触媒の利用があるが、代表例として挙げられる貴金属触媒はその希少性から経済的に見合わず、使用は現実的でない。一方、使用済燃料中の核分裂生成物には再処理後に不溶解残渣として析出する白金族合金(Mo、Ru、Rh、Pd及びTcで構成される)が存在する。そこで、我々は白金族合金を水素低減用触媒として直接利用していくことを目指している。本研究では、白金族合金の触媒材料としての機能を調べることを目的とし、作製した模擬体を用いた観察を行った。加工法の一つとして考えている減圧下加熱を施した試料をXRD、SEM-EDSおよびEXAFSにて深さ方向における構造変化等を評価した。