2024年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H07-10] ガンマ線計測

2024年3月27日(水) 11:00 〜 12:00 H会場 (21号館3F 21-318)

座長:坂佐井 馨(JAEA)

11:00 〜 11:15

[2H07] 京都大学研究用原子炉を用いた高中性子束環境での耐熱自己出力型ガンマ線検出器のガンマ線計測評価

*岡田 耕一1、伏見 篤1、佐藤 義人1、村上 洋平1、関本 俊2、奥村 良2、大槻 勤2 (1. 日立、2. 京大)

キーワード:原子力発電、核計装、ガンマ線、線量率、自己出力型ガンマ線検出器

原子炉出力監視向けに自己出力型ガンマ線検出器(SPGD)を開発している。これまでに原子炉内の高中性子束環境および約300℃環境向けに考案した耐熱SPGDの300℃での線量率に対する計測電流値の線形性を確認している。発表では、高中性子束環境でのガンマ線計測を確認するため、京大炉内に耐熱SPGDを設置し、炉心との距離を変えた場合と、原子炉出力が変化した場合の計測電流値を評価した結果について報告する。耐熱SPGDを引き抜きながら測定した計測電流値と既知の中性子束との比較評価では、引き抜き距離に対して中性子束は非線形、計測電流値は線形の相関を示し、電流値への中性子の寄与は微小であることが確認された。原子炉出力上昇時は、炉内遅発ガンマ線の影響で非線形の相関ではあったが、原子炉出力変化に対応した計測電流値が得られた。これらの結果から耐熱SPGDが高中性子束環境でガンマ線を計測可能であることが示された。

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