[2K01-04] 限界熱流束2

[2K03] CHF向上と高温体の急冷効果を併せ持つハニカム冷却技術によるIVRの開発

(2)開発したニッケル製ハニカム多孔質体によるクエンチ性能

*張 華誠¹、安河内 辰一朗¹、梅原 裕太郎¹、森 昌司¹ (1. 九州大学)

キーワード：クエンチング、ハニカム多孔質体、膜沸騰

In-vessel retention（IVR）は、原子炉燃料のメルトダウンを伴う重大な事故に対する対策の一つである。過酷事故時における溶融した燃料を原子炉圧力容器内に閉じ込めるための外部冷却手法だ。これまで、ハニカム多孔板（HPP）を使った冷却手法が提案され、限界熱流束（CHF）を大幅に向上させることに成功している。この研究では、飽和状態の大気圧下で蒸留水中に取り付けられたステンレス鋼棒とHPPによる急速な冷却現象を注目している。異なる特性を持つ複数のHPPを調査し、CHFの向上と迅速な冷却に最適な性能を持つHPPを開発することを目指す。