2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[54]-[62]

2020年11月7日(土) 09:00 〜 12:20 第V会場

司会:小嶋 文(埼玉大学大学院)、西堀 泰英((公財)豊田都市交通研究所)、吉田 長裕(大阪市立大学)

11:20 〜 11:40

[60] スマートフォン位置情報データを用いたMaaS導入時の交通行動変容に関する研究

○宮脇 桐子1、冨岡 秀虎2、高山 宇宙3、森本 章倫4 (1. 三菱地所株式会社、2. 一般財団法人計量計画研究所、3. 早稲田大学大学院創造理工学研究科、4. 早稲田大学理工学術院)

キーワード:MaaS、GPSデータ、公共交通分担率、支払意思額

本研究は,世界各地で注目を集めるMaaSを実都市に導入した際に生じる利用者の交通行動変容に関して,実際の交通社会実験を対象に,スマートフォン位置情報データや事前・事後のアンケート調査結果の活用を通じて導入効果の検証を行った.分析結果より,交通事業者が提供するサービスの統合を行ったMaaSパスの導入が,公共交通の分担率の増加を促し,行動圏域の拡大や外出促進といった交通行動変容を促すことを確認できた.また,行政が掲げる交通戦略における将来の公共交通利用者数の目標値の達成に資することを定量的に明らかにした.