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[121] 働く女性の居場所に関する研究
―一都三県Webアンケート調査に基づく類型化およびモデル分析
キーワード:居場所、女性、利用行動、カイ2乗検定、クラスター分析、二項ロジスティック回帰分析
現在日本では、少子高齢化に伴う長時間労働の深刻化、育児や介護との両立、働き方のニーズの多様化など様々な問題に直面している。さらに、雇用形態の変化、女性の就業率の増加、出産や育児に対応した社会における環境整備が課題となっている。働く女性の居場所に関する調査や働く女性の生活行動とその子供との関係性を分析した事例は少ないため、本研究では、都市部において働く女性の居場所および居場所の利用行動を調査する。そして、居場所の利用者属性と利用行動の関係性を分析し、居場所の分類化を行う。さらに、働く女性の時間の使い方に関するモデル分析を行い、居場所における利用行動や日常の生活行動について実態を把握することを目的とする。分析の結果、年代や職業などの個人属性による居場所における利用行動の違いを明らかにした。そして、居場所での利用行動について、利用目的を基に5つの指標として評価し、居場所を5つに類型化した。さらに、子供とのコミュニケーションの時間、家事時間、自由時間といった生活行動に関するモデル分析を行い、生活行動の時間に影響する変数を定量的に把握することができた。