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[168] ソーシャルメディアを活用した市街地における湖の景観分析
キーワード:ソーシャルメディア、景観分析、可視領域、市街地の水辺
近年,スマートフォンやSNSの普及に伴い,写真を撮影・共有することが一般的になっている。それらSNSデータは,複雑で多様な景観を把握するために有効である。そこで本研究は,SNSデータを活用して,熊本市江津湖の景観を分析することを目的とする。収集した402枚の画像に対して,視点場および視線方向を特定し,景観構成要素を抽出した。また視点場に関しては,可視領域分析も行った。水面以外の景観構成要素の特徴的なものとして,遠景の山,木々の倒景,朝日・夕日を抽出した。抽出された81ヶ所の視点場は,開放型,奥行型,中景型,近景型に類型化され,それらは遠景の要素,対岸景,視点場の設えなどによって特徴づけられた。類型化された視点場の分布より,江津湖を構成する2つの水面の景観的特徴を明らかにすることができた。