2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[8]-[12]

2021年11月6日(土) 12:40 〜 14:40 第I会場 (共通講義棟C EL15)

司会:木村 優介(京都大学)、阿久井 康平(大阪府立大学)

13:00 〜 13:20

[9] 地方中枢都市都心部における街路の特性と行動者量の関連に関する研究

-広島市を対象とした調査と分析

○西村 純平1、井上 莞志4、横山 真3、松尾 薫2、田中 貴宏1 (1. 広島大学大学院、2. 大阪府立大学、3. 福山市立大学、4. (株)建設技術研究所)

キーワード:行動者量、街路特性、地方中枢都市、街路空間、GIS

行政機関、民間企業、商業施設等、様々な機能が、集積する地方中枢都市の都心部では、多くの人々が様々な場面で街路空間を利用する。街路空間を利用する人々の密度が賑わいを形成する要素のひとつと考えられ、今後の街路空間整備に際して、賑わい創出に貢献するデザインが求められる。そこで本研究では、街路空間デザインの参考となる指針作成を最終目的とし、その第一歩として現在の地方中枢都市都心部における街路の行動者量と物理的特性の関連を明らかにすることを目的とした。広島市都心部の街路を対象とし、夏季及び秋季に行動者量の実測調査を行った。街路特性については、行動者量に影響を与えると考えられる18指標を各街路について、それぞれ算出した。各街路の単位長さ当たりの行動者量を目的変数、街路特性指標を説明変数とし、重回帰分析を行った。その結果、「本通り商店街までの距離」「大型商業施設までの距離」「小売業建ぺい率」「道路の美装化」は、行動者量との関連が大きいことが明らかになった。行動者属性別、行動別の分析では、高齢者や滞留者はアーケードやベンチが有る街路に多いことが明らかになった。