2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[19]-[24]

2021年11月6日(土) 12:40 〜 15:00 第II会場 (共通講義棟C EL16)

司会:小林 隆史(立正大学)

12:40 〜 13:00

[19] 公共交通利便性に着目した活動ベースの高齢者モビリティ指標の提案

-長崎市斜面市街地の居住実態分析への適用

○池上 哲広1、大山 雄己1 (1. 芝浦工業大学)

キーワード:住環境評価、モビリティ指標、高齢者、斜面市街地、長崎市

斜面市街地における転居誘導や集約化を闇雲に行なうよりも,現在の居住環境の再評価を行い,戦略的な計画・政策の策定が必要である.本研究では,高齢者の実生活に基づいた外出-滞在-帰宅の一連の活動パタンに則したモビリティ指標の提案を行なう.具体的には,高齢者が買い物・通院目的の日常的な活動パタンを特定の活動時間帯内に公共交通機関を利用して達成する状況を想定し,そのモビリティの定量化手法を提案する.提案分析手法を長崎市斜面市街地に適用した結果、家屋流出率が増加する地区は通院モビリティが低く、家屋流出率が減少傾向にある地区は通院モビリティが良好であることが明らかになった。家屋流出・流入クラスタ分類結果から所要時間の長さよりもAvailable pathの多さ,Loss timeの短さが居住地選択に影響していることが明らかになった。