2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[82]-[87]

2021年11月7日(日) 09:40 〜 12:00 第I会場 (共通講義棟C EL15)

司会:一ノ瀬 友博(慶應義塾大学)、川澄 厚志(金沢大学)

10:00 〜 10:20

[83] 地方都市郊外の旧村地域における動的景観構造

-愛媛県松山市余土地区及び久米地区の農地景観の変遷過程に着目して

○四戸 秀和1,4、羽藤 英二2、中出 舞3 (1. 愛媛大学防災情報研究センター、2. 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻、3. 愛媛大学大学院理工学研究科、4. 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院)

キーワード:文化的景観、景観構造、景観変遷、農地景観、郊外

本研究は、地方都市郊外の景観構造の変遷の特徴を明らかにすることを目的とした。愛媛県松山市郊外に位置する余土地区と久米地区を研究対象地とし、地形図や空中写真、その他歴史資料をもとに、近代から現代に至るまでの景観変容を記述し、その発展過程を分析した。結果として、旧農村由来の農地単位には、エリアが市街地化されていく過程で農地や空地を含むいくつかの過渡的な土地利用パターンが存在することがわかった。また、それらのパターンは段階的に、余土地区では同心円状に分布し、久米地区では南部の低地方向への分布傾向が確認され、すなわち地区の自然条件や公共施設及び土地基盤整備等のインフラ整備事業の履歴によって違いが見出されることが示唆された。