2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[120]-[125]

2021年11月7日(日) 09:40 〜 12:00 第V会場 (共通講義棟C EL43)

司会:西堀 泰英(大阪工業大学)、吉田 長裕(大阪市立大学)

09:40 〜 10:00

[120] VRシミュレーションを用いた生活道路における歩車すれ違い時の歩行者の不安感に関する研究

海野 遥香1、○藤田 蓮土2、橋本 成仁3、氏原 岳人3 (1. 東京理科大学理工学部土木工学科、2. 岡山大学大学院環境生命科学研究科、3. 岡山大学学術研究院環境生命科学学域)

キーワード:不安感、歩行者、運転挙動、バーチャルリアリティ、生活道路、すれ違い

第11次交通安全基本計画において「生活道路は人が優先」という意識を国民に深く浸透させることで,生活道路における安全確保を図っている。しかし,具体的に「人が優先」の運転とはどういうものか示されていない。そこで本研究では,ドライバーが行うべき周囲の歩行者を不安にさせない運転挙動を提案するため,歩行者と自動車がすれ違う場面において,自動車のどのような挙動が歩行者に不安感を与えるのかを調査した。その結果,不安感には歩車間距離が最も影響を与えることが明らかとなった。また,不安感が発生する速度と歩車間距離を車種別に定量的に示した。さらに,減速挙動のうち,減速度と最終速度に着目し,最終速度15km/hまで減速すると不安感が生じにくくなることを明らかにした。