2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[126]-[132]

2021年11月7日(日) 09:20 〜 12:00 第VI会場 (共通講義棟C EL44)

司会:武田 裕之(大阪大学)、清水 裕子(畿央大学)、籔谷 祐介(富山大学)

10:20 〜 10:40

[129] 都市問題の解決に向けた新技術導入(スマートシティ化)に関する研究

-都市問題を抱える地方公共団体と新技術を保有する企業への意向調査

○勝又 済1、熊倉 永子1、新階 寛恭1 (1. 国土交通省国土技術政策総合研究所)

キーワード:スマートシティ、都市問題、新技術、意向調査、地方公共団体、企業

IoT等の新技術の活用により都市問題の解決を図る「スマートシティ」のテーマは、かつての省エネルギーから、交通、生活支援、防災、防犯、観光等に多分野化し、また技術革新により活用が期待される新技術も多様化している。そこで本研究では、地方公共団体と企業に対しアンケート調査を行い、地方公共団体が新技術を用いて解決したいと考える都市問題や、そのために活用可能な企業が保有する新技術、そして新技術の導入・運用に当たり対処すべき課題等について俯瞰的に把握・分析を行った。その結果、(1)地方公共団体が新技術を用いて解決したい都市問題は都市規模により違いがあり、スマートシティ化の取り組みはそれに応じた対応が求められること、(2)都市問題と新技術のマッチングが進んでいる分野と進んでいない分野があり、新技術の導入を検討中の地方公共団体と企業は苦慮していることから、先行事例の情報共有や都市問題と新技術の体系的整理が重要であること、(3)新技術導入の最大の課題はコストであり、コストに見合う都市問題解決効果が得られることを計画段階や進捗段階で定量的に評価できるような評価手法の整備が期待されること、等が示唆された。