2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[139]-[141]

2021年11月7日(日) 13:00 〜 14:00 第VII会場 (共通講義棟C EL45)

司会:客野 尚志(関西学院大学)

13:00 〜 13:20

[139] 神戸市熱中症搬送者データに基づく市街地における熱中症発症危険地区の抽出

-時間積算平均放射温度による市街地熱中症発症危険レベル推定手法の提案

○湊 太雅1、宮崎 ひろ志2、尾崎 平3、北詰 恵一3 (1. 関西大学大学院 理工学研究科 環境都市工学専攻 建築学分野、2. 関西大学 環境都市工学部 建築学科、3. 関西大学 環境都市工学部 都市システム工学科)

キーワード:熱中症、適応策、MRT、街路の輻射環境、熱中症搬送者情報、モバイル空間データ

近代都市において市街地の暑熱環境悪化や猛暑に起因する熱中症被害の増加が社会問題である。自治体より屋外熱中症被害の詳細な情報提供を受け、さらにQGISを用いた数値シミュレーションにより街路での暑熱状況を推定した。シミュレーションの際、地形、建物、街路樹などの地形・地物を1mメッシュでモデル化して用いており、建物形状の修正や樹木加除が容易である。これら熱中症被害と暑熱状況との比較を行い、結果を熱中症危険度の判定に用いた。結果として、都市のMRT分布を時間積算したMRThourは熱中症危険度を示すうえで有効であることが示せ、厳しい暑熱となる地点が分かった。さらに、歩行者情報として、携帯電話の位置情報を用いることで、三宮の危険区域の抽出まで行った。