2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[139]-[141]

2021年11月7日(日) 13:00 〜 14:00 第VII会場 (共通講義棟C EL45)

司会:客野 尚志(関西学院大学)

13:20 〜 13:40

[140] ヤンゴンにおける巨大地震を想定した建物被害に基づく地域ごとの脆弱性評価

○北澤 岳1、村尾 修2、大野 晋2 (1. 東北大学大学院 工学研究科 都市・建築学専攻、2. 東北大学 災害科学国際研究所)

キーワード:ミャンマー、サガイン断層、都市リスク、地域特性、地盤増幅率、建物被害関数

ヤンゴンは、サガイン断層による将来の巨大地震のリスクに直面しており、将来の開発において地震リスク低減策を実施しなければならない。本論文では、地盤条件と都市の拡大との関係性を分析し、巨大地震による建物の被害推定に基づいて地域の脆弱性を評価した。また、将来の都市拡大と建物構造の構成と2つの地震によりシナリオを設定し、それぞれのシナリオにおける地域の脆弱性を評価した。そして(1)20世紀半ば以降、軟弱地盤にもヤンゴンが拡大していること、(2)将来巨大地震が発生した場合、最も被害の大きいシナリオでは建物の約85%が全壊すること、(3)各区の相対評価の結果、東部郊外の地域はほとんどのシナリオでより脆弱な地域に分類されること、を明らかにした。