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[18] 商業地における歩行者優先の中幅員街路に設置された工作物附属型ファニチャーの利用実態とその有用性
-熊本市三年坂における日常型社会実験を事例として
キーワード:工作物附属型ファニチャー、アクティビティ、歩行者優先、中幅員街路、日常型社会実験
近年、街路空間の質を高める取り組みが急増中であるものの、広幅員の目抜き通りを対象とした再整備が優先されており、ゆとりある歩行空間の確保が困難な幅員の中幅員街路ではハードルが高い。そこで本研究では、熊本市三年坂を対象とし、路上工作物に附属させるファニチャーを設置する日常型社会実験を実施することで、中幅員街路空間の質向上に向けた手軽でボトムアップな手法の有用性を測ることを目的とする。有用性と課題を踏まえ、中幅員街路での日常型社会実験の手法として知見を示す。その結果は以下の通りである。(1)社会実験より、任意活動の増加、女性による座位の増加、滞在時間の増加などが見られた。(2)工作物附属型ファニチャーの効果として、短期滞留と中長期滞留という滞留の種類による使い分けと、一人が複数の活動を行う連鎖活動の手助けになったことが明らかになった。(3)これからの結果を踏まえ、附属型ファニチャーを媒介とした日常型社会実験に対する知見を得ることができた。