2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画報告会

都市計画報告会②

2022年12月4日(日) 13:00 〜 14:30 第III会場 (8号館 823教室)

司会:大門 創(國學院大學)

13:45 〜 14:00

[210] 都市内での新交通システムとバスの移動負荷の比較

-垂直移動に着目して

繁縄 将太1、○吉川 徹1 (1. 東京都立大学)

キーワード:新交通システム、一般化時間、等価時間係数、垂直方向の移動負荷

AGTは高架鉄道であるため、高齢者が利用する場合、乗り場まで上り下りする必要があり、利用が敬遠されることが懸念される。そこで、本研究では、日暮里・舎人ライナーおよび多摩モノレールにおいて、乗客がある駅から別の駅への区間を移動する際に、移動時間と等価係数を掛け合わせた一般化時間を用いることで垂直移動荷重を考慮して、AGTと路線バスの優位な領域を算出した。 その結果、高低差の大きい区間では、バスが優れていることがわかった。また、長距離区間におけるAGTの優位な領域は、高齢者よりも非高齢者の方が広かった。 従って、時間的制約の大きい非高齢者は移動時間からAGTを、身体的負担の大きい高齢者は一般化時間から路線バスを好んで利用することが推察される。