2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[65]-[71]

2023年11月11日(土) 09:40 〜 12:10 第VII会場 (A棟 G45教室)

司会:鈴木 美緒(東海大学)、須永 大介(麗澤大学)

11:10 〜 11:30

[69] 道路空間の再配分が実施された街路への来訪者の滞在行動とその規定要因

○丸尾 大樹1、氏原 岳人2、樋口 輝久2、安藤 亮介3 (1. 岡山大学大学院環境生命科学研究科、2. 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域、3. 元 岡山市都市整備局道路部道路計画課)

キーワード:道路空間の再配分、ウォーカビリティ、人間中心の開発、来訪者行動、通りの魅力

近年,わが国では歩行者中心の街路再編がいくつか実施されている.本研究では道路空間の再配分が実施された通りでの来訪者の滞在行動とその規定要因の関係を実践的かつ網羅的に把握することを目的とした.国内3つの事例を対象として,沿道調査,アクティビティ調査を主とした実地調査,およびアンケート調査により滞在行動とその規定要因を網羅的に調査し,両者の関係を統計的に分析した.結果として,アクティビティ量の増加には沿道施設を下地とした空間利用が必要であること,通りの魅力の増加には,雰囲気や店舗への評価の向上や,歩行・滞在環境に関する要素が影響すること,通りの魅力は消費金額や立ち寄り店舗数に影響することなどが明らかになった.