第61回日本小児神経学会学術集会(JSCN2019)

セッション情報

シンポジウム

[SY13] シンポジウム13
不随意運動の基礎と臨床 ―大脳基底核の病態生理と動画で学ぶ不随意運動―

2019年6月1日(土) 13:30 〜 15:30 第4会場 (1号館4F 会議室141+142)

座長:熊田聡子(東京都立神経病院神経小児科), 宇川義一(福島県立医科大学神経再生医療学講座)

企画・趣旨のねらい

熊田聡子(Satoko Kumada)
東京都立神経病院神経小児科

 不随意運動に対する理解を,基礎と臨床の両面から深めることを目的とするシンポジウムを企画しました.まず,生理学研究所生体システム研究部門の知見聡美先生より,大脳基底核の病態生理に関するモデルマウスを用いた最新の研究成果をお話しいただきます.続いて,京都大学医学部臨床神経学名誉教授の柴崎浩先生に,不随意運動の診察法を動画を用いて体系的にご講義いただきます.最後に,診断・治療上重要な,または最近のトピックスとなっている不随意運動に関する動画を中心とした講義を,成人例は福島県立医科大学神経再生医療学講座の宇川義一教授にお願いし,小児例は熊田が行います.
 本シンポジウムを通じて,特に若手の学会員の先生方が不随意運動診療に対する苦手意識を払拭して,興味を持ってくださることを期待しています.また,神経学の研鑚には,小児神経のみならず,基礎ならびに脳神経内科など他の臨床分野を幅広く学ぶ姿勢がとても重要であることを強調したいと思います.