第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

学会委員会主催セミナー

[CS9] 学会委員会主催セミナー(9)社会活動・広報委員会②:神経発達症児の移行期医療支援について

2022年6月4日(土) 15:20 〜 17:20 第3会場 (4F 大会議室A)

座長:宮本雄策(聖マリアンナ医科大学小児科)、宮地泰士(名古屋市西部地域療育センター)

【企画・趣旨のねらい】
神経発達症は治癒の難しい病態であり,学童期,思春期,青年期,さらには成人期にかけて,従来とは異なる社会的困難が生じることが少なくない.最近では神経発達症の移行期医療についての問題提起が多く行われている.日本小児神経学会社会活動・広報委員会では「子どものこころのプライマリケア・セミナー」を定期開催し,神経発達症の児に対する診療・連携支援を行ってきた.小児神経科医は,主に家庭や学校における適応状態の改善を目標に診療を行うことが多い.一方で,彼らが成人になった後に直面する問題については,不慣れな領域が多いだろう.日本神経学会と本学会は成人移行医療検討特別委員会を2020年から検討している.今回は,神経発達症の診療に携わる,小児神経科医・児童精神科医,神経内科医から経験を基にしたご講演を頂き,移行期を見据えて小児神経科医が行っておくべきこと・避けるべきことについて,総合討論も含めながら理解を深めたい.