安藤直樹 (城西こどもクリニック)
セッション情報
企画シンポジウム
[S12] 企画シンポジウム12:頭痛の診療ガイドライン2021 ―小児関連領域について―
2022年6月4日(土) 08:30 〜 10:30 第4会場 (4F 大会議室B)
座長:安藤直樹(城西こどもクリニック)、山中岳(東京医科大学小児科)
【企画・趣旨のねらい】
わが国の「慢性頭痛の診療ガイドライン2013」が,8年ぶりに「頭痛の診療ガイドライン2021」に生まれ変わりました.小児の頭痛の項目は5つから8つに増え,小児片頭痛に対する非薬物療法,不登校・不規則登校を伴う頭痛,周期性嘔吐症などの片頭痛に関連する周期性症候群が新たに加わりました.本シンポジウムでは,上記に加え2013年のガイドラインでも扱った,①小児・思春期にはどのような頭痛が多いか,②片頭痛の診断,③片頭痛の薬物療法,④二次性頭痛,⑤慢性連日性頭痛ついて,2013年のガイドラインとの違いを含めて解説します.また,小児頭痛診療を行う上で問題となる起立性低血圧やPOTSによる頭痛,脳脊髄液減少症も取り上げます.いずれの演者も実際にガイドラインを作成した頭痛診療に造詣の深い先生たちです.
頭痛は最もよく見られる症状のひとつですが,成人の片頭痛ですら近年のコンセンサス・ステートメント(Eigenbrodt AK et al, Nat Rev Neurol 2021)で誤診や治療不足が指摘されています.頭痛が子どもたち,もしくはその保護者に与える影響は少なくありません.本シンポジウムが先生方の明日からの診療に役立ち,小児頭痛診療の向上に寄与できれば幸いです.
山中岳 (東京医科大学小児科)
疋田敏之 (ひきた小児科クリニック、帝京大学医学部小児科)
藤田光江 (筑波学園病院小児科、東京クリニック小児思春期頭痛外来)
光藤尚1、橋本洋一郎2、大澤威一郎3、松成一朗4、橋本康弘5、荒木信夫1、山元敏正1 (1. 埼玉医科大学脳神経内科、2. 熊本市民病院脳神経内科、3. 埼玉医科大学放射線科、4. 埼玉医科大学核医学科、5. 福島医科大学リエゾン生化学拠点)
呉宗憲 (東京医科大学小児科・思春期科)