第64回日本小児神経学会学術集会(JSCN2022)

セッション情報

企画シンポジウム

[S2] 企画シンポジウム2:今診てる医療的ケア児,重症心身障害児の20年後の姿が想像できますか?小児科医が今から心がけておくこと

2022年6月2日(木) 13:10 〜 15:10 第3会場 (4F 大会議室A)

座長:石井光子(千葉リハビリテーションセンター愛育園)、鈴木郁子(光の家療育センター)

【企画・趣旨のねらい】
近年,医療的ケア児は増加しており小児神経科医の関わりも増えている.重症心身障害児医療は“障害の連鎖”という言葉がキーワードで経年的変化の予測が予後を決めていく.今回,「今診ている医療的ケア児,重症心身障害児の20年後の姿が想像できますか?」というテーマで,長年,重症心身障害児や肢体不自由児施設で多くの重症心身障害児,脳性麻痺児等を診てきた経験値の高い医師が登壇する.重症心身障害施設の医師からは,呼吸,消化器疾患,長期的栄養の注意点等,肢体不自由児施設の整形外科医からは,ボツリヌス療法,脊柱側弯等について,リハビリ病院の小児神経科医からは,脳性麻痺成人期の長期予後等や連携についてお話を頂く.最後に就労支援センターに通勤している,医療的ケア児(気切,胃瘻)を紹介し,福祉や教育支援について考えたい.このシンポジウムが医療的ケア児や重症心身障害児,脳性麻痺児の子どもたちの将来に役立てば幸いである.