第66回日本小児神経学会学術集会

セッション情報

学会委員会主催セミナー

[CS4] 社会保険・薬事委員会薬事小委員会主催セミナー:継続可能なケトンフォーミュラの使用方策について考える

2024年5月31日(金) 10:10 〜 11:40 第3会場 (4号館 1F 白鳥ホール(南))

座長:中川 栄二(国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科),石垣 景子(東京女子医科大学医学部小児科)

 ケトン食療法は、薬剤抵抗性てんかんやGlut1欠損症、PDHC欠損症に対する食事療法として、2016年にてんかん食として保険適応となった。ケトン食療法時に、ケトンフォーミュラ(KF)を活用している患者・病院は多い。KFは、ケトン比が3:1で、乳児に必要なビタミンやミネラルを含む粉末ミルクであり、特殊ミルクの1つである。特殊ミルクは、先天代謝異常やその他の疾患の治療に対し、病態に応じて調整されたミルクである。近年、新生児マススクリーニングにより診断例が増え、適応となる疾患が増えたことにより、特殊ミルク全体の需要が増え、KFも申請量が増えている。一方、特殊ミルクは各乳業会社の社会貢献として精算されており、生産ラインと生産量には上限がある。KFについては、2020年に補足申請書が作成され、更新申請時に一定の有効性基準を満たすことが必要になった。その後3年が経過し補足申請書の再評価と改訂を求められている。本企画では、医師、乳業会社、栄養士、患者のそれぞれの観点から、KFの現状と課題について整理し、今後、学会としてとりうる対策について討議する。KFの供給を持続可能とするために、良い方策を提案する場としたい。

鈴村 里佳1, 岡西 徹2, 佐藤 慶史郎3, 沼本 真吾3, 藤本 礼尚3 (1.社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院栄養課, 2.鳥取大学医学部附属病院脳神経小児科, 3.社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院てんかんセンター)

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