第66回日本小児神経学会学術集会

セッション情報

学会委員会主催セミナー

[CS7] 社会活動委員会主催セミナー:子どもの育ちから考える子ども虐待/障害者虐待

2024年6月1日(土) 08:30 〜 10:00 第2会場 (4号館 1F 白鳥ホール(北))

座長:御牧 信義(倉敷成人病センター小児科),小橋 孝介(鴨川市立国保病院)

日本では子ども虐待で年間小児人口当たり50人に1人(令和4年度219,170件)が通告対応されています。子ども虐待だけでなく、障害者虐待も含む虐待の問題は非常に身近な問題です。そして、子ども虐待や障害者虐待をはじめとする小児期の様々な困難な状況が及ぼす子どもの育ちへの重大な影響について科学的なエビデンスも蓄積されつつあり、その早期発見、予防の必要性が叫ばれています。今回の社会活動委員会主催セミナーでは、逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experience : ACE)に焦点を当て小児神経科医が、日々接する子どもとその家族が抱える困難にいかに寄り添い支えられるかを考えていきます。ACEの長期的影響、世代間連鎖等について科学的知見を共有するだけでなく、ACEを体験してきた子どもたち、そしてその保護者たちがどのように今を生きているのか、当事者の方の声を聴き、現状と課題を整理し、私達小児神経科医が日々の臨床の中で持つべき姿勢や眼差しとして保護的小児期体験やトラウマ・インフォームド・ケアを紹介します。子どもの育ちをと家族を守り、寄り添い支える中で、私達ひとり一人にできる事が必ずあります。明日からの臨床の中で本セミナーがお役に立てることを願っております。

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